常陸秋そば そば道場久慈川翁
当店
に
ついて
そば道場久慈川翁
東京で23年間修行を続けながら、いつか自分の店を持つことを夢見ていました。
そんなある日、耳に入って来たのが『そば道場久慈川翁』閉店の話。
『そば道場久慈川翁』は、数十年前父が手作りで立ち上げたそば屋で、自分にとっても思い出のある店でした。厳選された最高級の常陸秋そばを使い、江戸前の細きりのそばはお客さまにも好評で、多くの方にご来店頂きました。修行中、今までで一番旨かったそばを問われると、「家のそばです」と臆せず答えたものです。その後店は人手に渡し、疎遠になっていましたが、その店が無くなってしまう事に、大きな衝撃を受けました。
だから決めました。
『そば道場久慈川翁』は、自分が受け継ぐと。
思わぬ形で夢が叶いました。
奥久慈に癒されて
いくら夢が叶ったとは言え、場所は茨城の山ん中。果たしてどうなるか・・・
しかし、迷っている暇はありません。古びた店を(古民家風と言われていますが、古民家をイメージしているわけではありません。本当に古いんです)修繕し、店内外を磨き上げ、手入れもされずに雑木林と化した裏庭の木を切り倒し、時には崖から転げ落ち(奇跡的にスリ傷で済みました)まさに手作りの店作りを始めました。
そんな中、目に入って来るのは奥久慈の豊かな緑と久慈川の清らかな流れ。夜空に広がる満天の星。東京では観る事のできない天の川もここでは綺麗に見えるのです。
自然豊かな奥久慈に、疲れも不安もスリ傷も癒されたのでした。
おばちゃんとお客さま
自分が店を受け継ぐ事になって、以前父の元で働いてくれていた方々が戻って来てくれました。茨城弁丸出しの、元気で明るいおばちゃん達。
「あたしらも帰って来たよ」あたたかくて心強い助っ人の登場でした。
そして、永年そば道場の味を求めて、わざわざこんな山奥まで足を運んで下さるたくさんのお客さま。いつもご愛顧下さるお客さまに何かお礼をしたくて足湯を作りました。
何にもないけど、なぜか満たされる。茨城の山奥、奥久慈。
奥久慈に店を持てて良かった。
これからも、たくさんのお客さまに喜んで頂けるよう、精進して参りますので、よろしくお願い致します。
皆さまのお越しを心よりお待ちしております。
店主